TEKI雑記

古民家暮らしのDIYな日々を綴ります

☆彡 手造り大工道具の美 ☆彡

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皆さん、「バール」はお持ちですか。
インパクトを用いたゼロからの造作ばかりですと、「バール」の出番はあまりないかもしれません。
しかし、古民家再生などの営繕には、釘抜き作業が大抵ありますので「バール」は必需品です。

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こちらは5年前に買った土牛製の「仮枠バール」です。
見ての通り、釘抜きの反対側が釘〆になっています。シノ型のようにカーブがないため少し作業性は劣りますが、バンセンやターンバックル作業にも使える汎用性のある商品です。
しかし実際に使ってみますと、釘〆での使用は長続きしませんでした。釘〆部分も、玄能でたたく釘抜き部分も滑って作業性が悪いからです。
さらに古民家営繕時の釘抜きは、腐食が進んだ錆だらけの釘を抜くため、釘を抜ききる前に釘頭を折ってしまうということが連発し、結局玄能で古釘を埋め込むなんて悲しいことになっていました。

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そこで、錆びて頭のなくなった釘でも抜ける夢のような「バール」はないものかと探しましたところ、見つけたのが「加竹バール」です‼

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確かに食い付きが良さげです!

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持った触感が気持ちよいです☆

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続きまして、一緒に買った「釘〆」です!

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玄能鍛治職人、道心斎正行・どうしんさいまさつら(馬場正行氏)作です。
芯が通っているので立てても転びません!!

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正行の名が彫ってあります。

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どうしてこうも手造りの佳品は、手に馴染むのでしょうか。
仕上がりは、機械量産品のように正確できれいではありません。
しかしその手作りの歪さが、人の感受性に響き癒されるのでしょう。
もう、実用品という究極の芸術品です‼