妻側下屋の現状と減築①
晴れの日が続きそうでうれしいです。雨も大切ですが、やっぱり作業は晴れている方が気持ちがいい。さて、写真は現状の妻側下屋です。一見、キレイに屋根材が葺かれていますが…
中はヒドイものです。
柱と桁は皮付き丸太で、掘っ立てですから当然腐朽は激しく、壁全体が内側に傾いています。
そのくせ柱は「イスカ」組みって、丁寧なのか手抜きなのか、わけがわかりません。
母屋のつもりなのかわかりませんが、タルキと離れて意味ありません。
っていうか、これはどうやって保持しているのだろう?
母屋的な材を受けていたのは、この細いタルキ?でした。しかもこのタルキ、釘留めではなく、突っ張っているだけ…
右側が主屋の外壁になりますが、ここには4段のしっかりとした棚があり、コツコツ解体し、残すはベースと最上段となりました。
以前の下屋リフォームでも触れましたが、こういう場所はとにかく動物が気に入ってしまうのです。特にこのような棚は、彼らの快適な生活プラットホームになってしまうので、造るものではありません。
彼らがキレイに掃除するなら許せるかもしれませんが、実際はこのように、かつての家主がストックしていた板材は💩まみれです。
一間ずつ解体していきます。
この最上段だけ、なぜがベニヤ板を下側から張っているため、上の💩が格子に引っ掛かり上手く掃けません。
両端の受け材をレシプロソーで切り、バールで引っ掛け一気に引き落とします。ドサッと動物糞と塵芥が舞い上がります。
こんな感じで続けます。
ドサッ!
なんと!食べかすの骨が落ちてきました。
何度でも言います。こういうところに棚を造るな!
スッキリしました✨
続いて今日は、この間仕切り壁を破壊していこうと思います。
反対側はモルタル仕上げ。
こちらから破壊していこうと思います。
ムカつく奴を思い浮かべながら、大ハンマー🔨をにやつきながら振り回し壁を破壊していきましょう!
モルタル片が目に刺さらぬようガードをつけ、精神を研ぎ澄ませ叩いていきましょう!
うん、よし!
反対に戻ると、叩いた振動で土壁が落ちてくれています。
竹小舞、貫を切ります。
土壁、ガラを袋に入れ片付け、今週末の作業は終わり。これだけの壁を破壊しただけでも、結構な袋数になるものです。
薪小屋が眩しく見えます✨
光が届き風が流れることで、溜まっていた陰気が薄くなっていきます。
古民家再生はまず、断捨離解体が重要です。