TEKI雑記

古民家暮らしのDIYな日々を綴ります

🔨 垂木彫り 📏

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先週はマルノコの件で大工仕事が進みませんでしたが、今週から再開です。今日も蒸し暑いのでぼちぼちゆっくり作業していたら、あっという間に歯科の予約時間になり本日もバタバタ💨

ともあれ、今日は桁の「垂木彫り」ができました(^-^)/


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垂木・たるき

棟から軒に渡して屋根面を構成する材料。下から見えるもの化粧垂木。見えないものを野垂木という。

百科事典マイペディアより

まぁ私なりに簡単に言いますと、屋根板の下地材兼屋根勾配を構成する部材(棟木・母屋・桁)を連結するのが「垂木」です。実際のものとしては、45㎜角、60㎜角などの角材で、 ヒノキの芯持ち(年輪の中心が角材の真ん中にある材)が強く良いと思います。

「垂木」 を入れる間隔は 1/4間(けん) 私の場合は455 mm 間隔で入れています。

想像して分かるように大きい建物となれば「垂木」をたくさん配置しなければならず、それなりの手間(人手)がかかってしまいます。 そんなことから、施工期間の短縮、屋根の平面の向上という目的に今では「垂木」がない「垂木レス構法」もあります。

因みに屋根の場合は「垂木」と言いいますが、人が踏む床の場合「根太」と言います。

さて、そんな「垂木」ですが、屋根の勾配に合わせて「垂木」をつける「桁・母屋・棟木」に彫りを入れることを「垂木彫り」と言います。


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「垂木彫り」はまず材の中心線を出し、墨付けをしますが、そもそもどんな勾配の建物を建てるのか、決めていなければなりません。 そして自分が決めたその勾配に合わせて 「束」の長さも決まり、「垂木彫り」の計算ができます。


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屋根勾配は、何度といった角度で表しません。角度は西洋の学問だそうです。

在来軸組構法の場合、写真の図にあるように表し、これで 3寸勾配の屋根であることを意味します。

因みに私の建築物は、3寸勾配ばかりです。理由はこれ以上緩い勾配だと雨切りが悪く、 これ以上勾配がきついと屋根施工が怖いからです。


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墨付けした角度に合わせ、何度も鋸目を入れていきます!


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数があるので根気のいる作業です!


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ノミでさらうと「垂木彫り」のできあがりです( ´∀`)


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「垂木彫り」があるだけで、角材から構造材に見えてしまうから不思議です。

プレカット全盛期の今、自分でコツコツやる刻みは意味はないのかもしれません。しかし、意義はあるのだと真摯に向き合うと同時に、オラのは大工じゃねーんだ!オ・ア・ソ・ビ🎵 という脱力の精神も大切に明日も続きをやろうと思います!